認証評価制度について厚労省と、株式会社日本総合研究所の資料をもとにページを作成しました。
今回本制度を調べるにあたって言える事は、「認証評価制度」を通しての国の思惑は、各介護事象者に「組織運営」「労働環境」「人材育成」に対する様々な取り組みを積極的また自発的におこなってもらうことで魅力的な職場がつくられ、その結果、業界全体の採用数、採用率、定着率を上げ人材確保の対策をすると同時に、人材確保を超えた全体の生産性、サービスの質の向上など様々な方面のボトムアップにつながる、と考えていると思われます。
評価ということは、評価されない事業者が多少なりとも不利になることから、いい制度ではないのでは?と思われるかもしれません。また評価するからには不平等がない公正な評価が必要となります。
そこで都道府県によって、それぞれの考え方、判断基準で本制度を実施しています。またその運営方針はある程度の種類に分けられることから、ウェルケアでは各都道府県のアプローチを複数のパターンにカテゴライズしました。
どの都道府県の運営方針も以下のカテゴリにおおよそあたはまると思います。
運営方針※ | 説明 |
宣言方式 | 認証や評価は行わず、働きやすい職場づくりに取り組むことを宣言する事業所を公表する |
認証方式 | 条件を満たした事業者に対して認証を与える |
段階認証方式 | 認証に段階を設け、条件を満たした事業者に対して段階的に認証を与える |
宣言段階認証方式 | 事業者が取組の宣言をする必要があり、宣言後の取組状況により段階的に認証を与える |
※「各運営方針」の名前は便宜上ウェルケアがつかっているものです。 |
各都道府県にとって不平等に評価することに意味も効果も無く、また基本的に本制度は各介護事業者に「自発的に」取り組んでもらうことが前提であることから、まずは宣言をしてもらいその後、取組をサポートしながら評価基準をクリアしてもらう、そしてできるだけ多くの事業者に認証を与えたい、評価された事業者が増えただけ、より魅力的な事業者が増えたことになり、求職者、働く人、さらには利用者にとっても喜ばしい状況になる、と考えた上での制度設計となっていると思われます。
先に記述したとおり、ウェルケアでは本制度についてページにまとめております。是非ご参照ください。
・「人材育成等に取り組む介護事業者の認証評価制度」とは?