掲載日:令和8年8月31日
厚生労働省は、「介護保険資格確認等WEBサービス」と介護ソフトなどをつなぐための「API標準仕様書(第1.0版)」が公開されたことをお知らせしました。
この仕様書は、介護に関係するシステム同士が、決められた方法で情報やデータをやり取りするためのルールをまとめたものです。
令和8年5月には、まだ内容が確定していない「暫定版」が公開されていましたが、今回、正式な第1.0版が完成し、WAM NETで公開されました。
APIとは、システムやアプリ同士が情報をやり取りするための仕組みです。
たとえば、別々に作られた2つのシステムでも、共通のルールにそってAPIを使えば、必要なデータを受け渡しできるようになります。
今回公開された「API標準仕様書」は、このデータの受け渡し方法を介護関係のシステムでそろえるためのルールと考えると分かりやすいでしょう。
今回のお知らせで特に重要なのが、「ケアプランデータ連携システム」に関する内容です。
現在使われている「ケアプランデータ連携標準仕様」は、今回のAPI標準仕様書の別紙として示されることになりました。
新しいケアプランデータ連携標準仕様の実装、つまり実際に使えるようになる時期は、令和9年3月下旬ごろが予定されています。
ケアプランデータ連携システムが「介護保険資格確認等WEBサービス」へ移行した後は、どの介護ソフトでもそのまま利用できるわけではありません。
ケアプランデータ連携機能を利用するには、「標準仕様第4.1版(現在の仕様)」または「標準仕様第5.0版(新しい仕様)」に対応した介護ソフトが必要になります。
そのため、ケアプランデータ連携システムを利用している介護事業所は、自分たちが使っている介護ソフトが今後の仕様に対応する予定なのか、確認しておくことが大切です。
厚生労働省は、介護ソフトを開発・販売している会社に対して、今回公開されたAPI標準仕様書をもとに、介護ソフトの改修を検討するよう求めています。
また、新しいAPIの仕組みが正しく動くかを確認する「ベンダーテスト」については、今後、国民健康保険中央会のホームページなどで別途案内される予定です。
今回のお知らせを簡単にまとめると、次のようになります。
・介護関係のシステムをつなぐためのAPI標準仕様書「第1.0版」が正式に公開された
・これまで公開されていた暫定版から正式版になった
・ケアプランデータ連携標準仕様も、このAPI標準仕様書の一部として整理される
・新しいケアプランデータ連携標準仕様は、令和9年3月下旬ごろの実装が予定されている
・移行後にケアプランデータ連携機能を使うには、標準仕様第4.1版または第5.0版に対応した介護ソフトが必要になる
・介護ソフトを開発している会社は、新しい仕様に合わせたソフトの改修を検討する必要がある
今回の発表は、介護保険に関係するシステム同士で、より決められた方法でデータをやり取りできるようにするための大切な変更です。
特にケアプランデータ連携システムを利用している事業所にとっては、現在利用している介護ソフトが「標準仕様第4.1版」または「第5.0版」に対応するかどうかが重要になります。
令和9年3月下旬ごろの実装が予定されているため、介護事業所では今後、利用中の介護ソフト会社からのお知らせや対応予定を確認しておくとよいでしょう。