出典:厚生労働省「介護保険最新情報 Vol.1521」
掲載日:令和8年7月8日


厚生労働省は、介護保険で使われる住宅改修や福祉用具について、より適切で安心できる運用を進めるため、新しい手引きや報告書を公表しました。今回の資料では、自治体や事業者、福祉用具専門相談員が活用できるマニュアルや調査結果がまとめられています。


介護保険での住宅改修や福祉用具を適切に使うための新しい手引き

介護保険では、手すりの設置や段差の解消などの住宅改修や、車いす・歩行器などの福祉用具に費用が支給されます。


今回、厚生労働省は自治体が適切に給付を判断できるよう、「住宅改修等の点検および福祉用具購入・貸与調査の取組促進に向けた手引き(第二版)」を公開しました。


この手引きには、住宅改修を確認するポイントや、福祉用具の購入・貸与が本当に必要かを確認する方法、多職種が連携して支援する事例などが分かりやすくまとめられています。


自治体同士の連携も強化

住宅改修の内容は地域によって判断に迷うことがあります。


そのため、都道府県や市区町村が情報を共有し、お互いに相談しながら適切な判断ができるよう、調査研究や研修も実施されました。


これにより、全国でより公平で適切な介護保険サービスの提供が期待されています。


福祉用具専門相談員の役割がさらに重要に

福祉用具専門相談員は、利用者に合った福祉用具を提案し、安全に使い続けられるよう支援する専門職です。


今回の調査では、ケアマネジャーや訪問看護師、リハビリ専門職などと連携しながら支援することの大切さが紹介されています。


また、介護老人保健施設から自宅へ戻るときや、介護予防の場面でも、福祉用具専門相談員がチームの一員として関わることが期待されています。


新人教育のためのOJTマニュアルを作成

福祉用具専門相談員の知識や技術を高めるため、「指導ガイドライン・OJTマニュアル」も新しく作成されました。


このマニュアルでは、新人職員を計画的に育成する方法や、現場で学ぶOJT(実務を通じた教育)の進め方がまとめられています。


さらに、入職から約1年間の成長を確認できるチェックリストも用意されており、指導者と新人が目標を確認しながら学べる内容となっています。


新しい福祉用具を介護保険へ提案しやすく

介護の現場では、新しい福祉用具が次々と開発されています。


厚生労働省は、新しい福祉用具を介護保険の対象として提案する際に必要な手順や、効果・安全性を示す方法を分かりやすくまとめた「提案の手引書(改訂第3版)」を公開しました。


あわせて、提案前に確認できるチェックシートも新たに作成され、製造・開発事業者が制度に沿った準備をしやすくなっています。


まとめ

今回の介護保険最新情報では、住宅改修や福祉用具をより適切に活用するための手引きや調査結果がまとめられました。


自治体の点検体制の強化、多職種による連携、福祉用具専門相談員の育成、新しい福祉用具の評価方法など、介護サービスの質を高めるための取り組みが進められています。


これらの取り組みにより、利用者が安心して介護サービスを利用できる環境づくりが期待されています。