出典:厚生労働省「介護保険最新情報 Vol.1496」
掲載日:令和8年4月27日

今回は、介護や医療の体制を整えるための交付金のルールが見直されたことについて解説します。主に「施設整備」と「人材確保」の2つのポイントで変更があります。


今回の改正のポイント

今回の改正では、物価の上昇や人手不足などの課題に対応するために、補助金の内容が見直されました。特に、施設を作るためのお金と、働く人を増やすための支援が強化されています。


① 施設整備に関する変更

まず、介護施設を作ったり直したりするための補助金が見直されました。


一番大きなポイントは、建物を作るための基準となる金額が約7.7%引き上げられたことです。これは、最近の物価上昇や建築費の高騰に対応するためです。


また、古くなった施設の修繕や耐震化についても、条件を満たせば補助の対象になります。新しい施設を作ることと、古い施設の改修を同時に進めることができる仕組みです。


修繕の内容には、以下のようなものが含まれます。


・浴室や食堂などの改修
・電気や水道などの設備の更新
・冷暖房の設置や更新
・避難しやすくするための改修
・災害対策や安全対策の工事


このように、利用者が安心して過ごせる環境づくりが重視されています。


② 介護人材の確保に関する変更

次に、介護で働く人を増やすための支援も強化されました。


新しく追加・拡充された主な内容は次の通りです。


・訪問介護での仕事の分担(タスクシェア)の支援
・デイサービスに訪問機能を追加する支援
・人が少ない地域に出張所を作る支援
・ケアマネジャーの体制を整える支援
・多様な働き方(短時間勤務など)の導入支援


これにより、働きやすい環境を整え、人手不足の解消を目指しています。


地域に合わせた施設の見直し

人口が減っている地域では、施設の規模を小さくする(ダウンサイジング)支援も行われます。


例えば、利用者が減ってきた施設の定員を減らしたり、別のサービスに変更したりすることが対象になります。


また、複数の施設をまとめたり再編したりする支援もあり、地域の状況に合わせた効率的な運営ができるようになります。


まとめ

今回の改正では、次の2点が大きなポイントです。


・物価上昇に対応して施設整備の補助金が増えた
・介護人材を確保するための新しい支援が増えた


これにより、介護サービスの質を保ちながら、これからの社会に合った仕組みづくりが進められています。今後も現場の課題に合わせて制度が見直されていくことが期待されます。