出典:厚生労働省「介護保険最新情報 Vol.1485」
掲載日:令和8年3月26日

今回は、「第10期介護保険事業計画」を作る前に準備しておくべきポイントについて説明されています。将来の高齢者の増加に備えて、地域ごとにしっかり計画を立てることが大切です。

第10期計画とは?

第10期計画とは、介護サービスをどのように提供していくかを決める計画です。特に2040年に向けて、高齢者が増えることを見据えて作られます。

これからは、高齢者の中でも「85歳以上」や「認知症の人」「一人暮らしの人」が増えていきます。一方で、働く世代は減っていくため、介護の人手不足が大きな課題になります。

重要な6つのポイント

① 介護サービスの将来予測

まずは、今後どれくらいの介護サービスが必要になるかを予測します。2040年までの人口の変化や利用者数をもとに考えます。

過去の実績と比べながら、「なぜ差が出たのか」や「今の課題は何か」を分析し、今後の方向性を決めていきます。

② 地域ごとの課題に合わせた対応

地域によって、高齢化の進み方や人口の減り方は違います。特に、山間部や人口が減っている地域では、介護サービスの確保が難しくなっています。

そのため、地域ごとの状況をしっかり調べて、それぞれに合った対策を考えることが必要です。

③ 医療と介護の連携

これからは、医療と介護の両方が必要な高齢者が増えていきます。そのため、病院と介護施設が連携することがとても重要です。

特に、急に体調が悪くなったときに対応できるよう、医療機関とのつながりを強化する必要があります。

④ 高齢者向け住宅の状況を考える

有料老人ホームやサービス付き高齢者住宅なども、介護の受け皿になっています。

これらの施設の入居状況を把握し、どれくらいの介護サービスが必要になるかを考えることが大切です。

⑤ 介護人材の確保と働きやすさ

介護の仕事をする人を増やすことは、とても重要な課題です。

そのために、次のような取り組みが必要です。

・いろいろな人材を集める
・辞めにくい職場をつくる
・仕事の効率を上げる
・外国人の受け入れを進める

また、ICTの活用などで働きやすい環境を作ることも大切です。

⑥ 認知症対策の強化

認知症の人が安心して暮らせる社会づくりも重要です。

例えば、次のような取り組みがあります。

・認知症カフェなどの交流の場を増やす
・専門の支援スタッフを配置する
・医療と介護の体制を整える

本人や家族の意見を聞きながら、地域全体で支えていくことが求められています。

計画づくりの進め方

計画は、都道府県と市町村が協力して作ります。

2026年(令和8年)からデータ分析や話し合いを進め、2027年度から新しい計画がスタートする流れです。

特に、夏頃には課題を共有し、意見交換を行うことが重要とされています。

まとめ

これからの介護は、「人手不足」と「高齢者の増加」という大きな課題に向き合う必要があります。

そのためには、地域ごとの状況をしっかり分析し、医療との連携や人材確保などを進めることが大切です。

第10期計画は、将来の安心した暮らしを支えるための重要な計画となります。