出典:厚生労働省「介護保険最新情報 Vol.1472」
掲載日:令和8年2月27日
2011年に起きた東日本大震災(ひがしにほんだいしんさい)では、たくさんの人が家を失ったり、避難(ひなん)しなければならなくなりました。 それから時間が経った今も、国は介護(かいご)サービスを使うときにかかるお金を安くする「減免(げんめん)」というサポートを続けています。 今回、厚生労働省(こうせいろうどうしょう)から、この減免サポートを令和8年度(2026年度)以降も引き続き行うという案内が出ました。
介護保険(かいごほけん)とは、お年寄りや体が不自由な人が介護サービスを利用するときに使える仕組みです。 サービスを使うと、ふつうは自分でも一部のお金を払います。 でも、震災で大変な思いをした人たちには、そのお金を安くしたり、タダにしたりする「減免」という特別なサポートがあります。 また、介護保険に入るために毎月払う「保険料(ほけんりょう)」も安くしてもらえます。
このサポートの対象になるのは、大きく分けて2つのグループです。
ひとつめは、福島県の「避難指示区域(ひなんしじくいき)」に住んでいた人たちです。 たとえば、原子力発電所の事故があった近くに住んでいて、「ここは危険だから出ていきなさい」と国から言われた地域の人たちが対象です。 震災後に他の市区町村に引っ越した人も、このサポートを受けられます。 ただし、収入(しゅうにゅう)がとても多い人(合計所得金額が633万円以上の人)は対象外になります。
ふたつめは、上のグループには入らないけれど、震災で被害(ひがい)を受けたその他の地域の人たちです。 こちらのグループへのサポートは、条件がある場合に限られます。
令和8年度の政府の予算案(よさんあん)では、避難指示区域などに住んでいた人たちへのサポートを以下のように続ける予定です。
まず、2015年(平成27年)までに避難指示が解除(かいじょ)された地域に住んでいた人については、令和8年3月31日までのサービス利用分について、これまでと同じようにお金の一部をまけてもらえます。
次に、2016年(平成28年)以降に避難指示が解除された地域の人については、令和9年2月28日までの期間についてサポートが続きます。
保険料のサポートについても、地域によって内容は少し違いますが、令和8年度分の保険料を安くする支援が続く予定です。
減免にかかるお金は、国と自治体(しちょうそん)が分担して出します。 令和8年度も令和7年度と同じように、減額したお金のうち10分の2(20%)を「介護保険災害臨時特例補助金(かいごほけんさいがいりんじとくれいほじょきん)」という国の補助金でまかない、残りの10分の8(80%)を「特別調整交付金(とくべつちょうせいこうふきん)」という別の国のお金でまかなう予定です。
介護サービスを使うときに「私はお金が安くなる対象です」と証明するために、「利用者負担免除証明書(りようしゃふたんめんじょしょうめいしょ)」という書類が必要です。
この証明書には「有効期限(ゆうこうきげん)」があります。期限が切れていると使えないので、必ず確認しましょう。 もし期限が切れていても、お住まいの市区町村の窓口に申請すれば、更新(こうしん)できる場合があります。
介護サービスを使うときは、有効期限が切れていない証明書を必ず提示(ていじ)してください。 不明な点があれば、お住まいの市区町村の窓口にお問い合わせください。
東日本大震災から十数年が経ちましたが、国は今も被災した人たちへの介護サポートを続けています。 令和8年度(2026年度)以降も、介護サービスを使うときの自己負担額(じこふたんがく)や保険料を安くする支援が引き続き行われる予定です。
ただし、内容は地域や収入によって異なります。詳しくはお住まいの市区町村の窓口、または下記の厚生労働省のページでご確認ください。
▶ 厚生労働省「介護保険最新情報 Vol.1472」(PDF)