出典:厚生労働省「介護保険最新情報 Vol.1432」
掲載日:令和7年10月27日


「介護デジタル中核人材養成研修」が増設されました

厚生労働省は、令和7年度に実施している「介護デジタル中核人材養成研修」への応募が多かったため、研修の回を増やすことを発表しました。
この研修は、介護現場でデジタル技術を使って業務改善や生産性向上を進めるリーダーを育てることを目的としています。
新しい技術を上手に使って、より良い介護を実現する人を増やすための取り組みです。


研修の目的と内容

介護の仕事では、人手不足や仕事の多さが大きな課題です。
そこで、この研修では「介護テクノロジー」を使って仕事を効率化し、介護の質を上げる方法を学びます。
また、チームでのリーダーシップや、利用者一人ひとりに合わせた支援の考え方も学べます。
つまり「現場を変える力」を持った人を育てる研修です。


対象となる人

次の2つの条件を満たす人が参加できます。
1. 介護施設や事業所などで3年以上働いている人(職種は問いません)
2. 仕事の中でデジタル技術を使った改善に関わっている、または今後取り組みたい人


研修の期間と方法

研修は令和7年10月から令和8年3月まで行われます。
授業はすべてオンライン(Zoom)で実施され、動画視聴や課題提出などもインターネットを通して行います。
受講料は無料で、修了すると修了証が発行されます。


研修の流れ

① 事前課題:動画を見て介護テクノロジーの基礎を学ぶ。
② オンライン授業(3日間):問題発見・改善・導入計画などを学ぶ。
③ 自職場で実践:学んだことを現場で実際に試してみる。
④ 確認テスト:理解度をチェック。
⑤ フォローアップ:他の受講者と情報交換を行う。


参加できる人数と日程

全国で合計1,500人が参加できます。
10種類の研修セット(№1〜10)の中から1つを選んで受講します。
すでに多くの応募があり、今回新たに「全国セット№10」が追加されました。
各回は3日間のオンライン授業と、職場での実践期間を組み合わせた内容です。


講師とサポート体制

研修では、介護の現場経験があり、デジタル導入を進めてきた専門講師が教えます。
また、15〜18名程度の小グループごとに「サブ講師」がつき、個別に相談できる体制が整っています。


申込方法

全国の研修(№1~5、8~10)は「ケアウェル」というシステムから申し込めます。
会員でなくても登録すれば無料で利用できます。
申込ページはこちら:ケアウェル申込ページ
地域限定の研修(山形県・三重県)については、それぞれの地域センターに問い合わせます。


注意点と問い合わせ

オンライン授業は3日間すべて出席が必要です。遅刻や欠席、代理参加はできません。
また、パソコンでの参加が基本で、スマートフォンでは受講できません。
受講者への妨げとなる行為が認められた場合、その他、事務局が「研修運営に支障がある」と判断した際は、受講不可とする場合があります。
受講者や傍聴者による録画・録音・撮影等の行為は、一切認めておりません。

【日本介護福祉士会ホームページ】:「よくあるご質問(FAQ)」

もっと学びたい人へ

厚生労働省では、介護の生産性向上に関する情報をまとめたサイトを公開しています。
介護分野における生産性向上ポータルサイト
過去の研修やセミナーの動画も見ることができます。
2024介護事業所向け生産性向上セミナー

また、YouTubeで「Zoom 基本操作」と検索すると、授業で使うZoomの練習もできます。


介護の仕事をより良くするために、デジタルの力を活かすことが大切です。
この研修は、その第一歩を踏み出す良いチャンスです。