出典:厚生労働省「介護保険最新情報 Vol.1429」
掲載日:令和7年10月20日
厚生労働省は、令和7年度に「介護デジタル中核人材養成研修」を実施しています。この研修は、介護の仕事をもっと効率的に、そして利用者にとってより良いケアを提供するために、デジタル技術を活用できる人を育てることを目的としています。
介護現場の生産性を上げることは、少子高齢化が進む今、とても大切な課題です。
この研修は、オンラインで全国の介護職員などを対象に実施されます。介護の経験が3年以上あり、今後テクノロジーを活用して業務改善に取り組みたい人が対象です。
Zoomを使った3日間のオンライン授業や、実際の職場で行う課題を通して、「介護現場の問題発見と解決」「介護テクノロジーの導入」「チームで進める改善活動」などを学びます。
・介護現場で使えるICT(情報通信技術)やロボットの活用方法
・業務の見直しや改善の進め方
・チームでの話し合い方やリーダーシップのとり方
・利用者の自立支援に役立つデータの使い方 など
参加費は無料で、研修を修了すると「修了証」がもらえます。この修了証は「介護ロボット・ICT活用に関する研修修了者」として、介護サービス情報公表制度でも活用できます。
昨年度の参加者からは「業務の効率化が進んだ」「現場の雰囲気が良くなった」といった声もありました。
研修は令和7年10月から令和8年2月までにかけて行われ、全国で9つのセット(同内容)から希望する日程を選べます。
申込は、日本介護福祉士会の研修システム「ケアウェル」からオンラインで行います。会員でなくても無料で登録・受講が可能です。
詳しくは以下のサイトから確認できます。
公益社団法人 日本介護福祉士会のお知らせページ
・オンライン授業は3日間すべて出席が必要です。
・パソコンでの参加が基本で、スマートフォンでは受講できません。
・他の人の妨げになる行為や録音・録画は禁止です。
Zoomの使い方が不安な方や、業務改善に悩んでいる方も安心です。介護生産性向上に関する情報は厚生労働省のポータルサイトで公開されています。
・介護分野における生産性向上ポータルサイト
・介護事業所向け生産性向上セミナー(2024年)
・介護従事者向け無料オンラインPCスクール
介護の現場をもっと働きやすく、利用者にとって安心できるものにするためには、デジタル技術の活用が欠かせません。
この研修を通して、「介護の未来を現場から変える力」を身につけてみませんか?