出典:厚生労働省「介護保険最新情報 Vol.1415」
掲載日:令和7年9月1日


この記事のポイント

毎年9月15日は「老人の日」、その日から1週間(9月15日~21日)は「老人週間」です。高齢の方を大切にし、安心して生活できる社会を考えるための期間です。
令和7年は特に「住宅防火・防災キャンペーン」が全国で行われ、火災から高齢者を守る活動が呼びかけられています。


「老人の日・老人週間」とは?

法律で決められた日と期間で、高齢の方を敬い、地域や家庭で高齢者の健康や安全を考えるためのきっかけになります。
厚生労働省はこの時期に「百歳高齢者記念事業」として、100歳を迎える方へ総理大臣からお祝い状と記念品を贈っています。


国や団体の取組

厚生労働省は内閣府や消防庁、社会福祉協議会など11の機関・団体と協力して毎年キャンペーンを実施しています。
令和7年も全国の自治体や関連団体に向けて協力をお願いしています。


住宅防火・防災キャンペーン

住宅火災では毎年1,000人以上が亡くなり、その7割以上が65歳以上の高齢者です。高齢化が進む中で火災被害を減らすことが課題です。
そこで、消防庁は9月1日〜21日に「住宅防火・防災キャンペーン」を行います。キャッチフレーズは「老人の日・敬老の日に『火の用心』の贈り物」です。


呼びかけ内容

  • 高齢者に「火の用心」を伝えること
  • 住宅用火災警報器の設置や点検
  • 感震ブレーカーや住宅用消火器、防炎品の活用
  • 火の取り扱い(寝たばこ・ストーブ・こんろの注意)の徹底

企業や団体との連携

百貨店やホームセンター、鉄道会社、インターネット通販など多くの企業や団体が協力します。
ポスター掲示、特設コーナー設置、ネット通販での特集ページなどを通じて、火災予防の大切さを広げます。


家庭でできること

・警報器がきちんと作動するか確認する
・寝たばこをしない
・ストーブやコンロのまわりに燃えやすい物を置かない
・外出前や寝る前に火元を必ずチェックする
・感震ブレーカーの設置を検討する


まとめ

「老人の日・老人週間」は、高齢者を思いやり、安心して暮らせる社会を考える大切な機会です。
家庭の火災予防や地域での声かけから始めましょう。みんなの小さな行動が、大きな安全につながります。