平均要介護度とは??
平均要介護度とは、
「介護事業所を利用した利用者の介護度の平均値」
具体的な例で考えてみましょう。
とあるサービス提供年月の要介護度別に利用者の人数を表であらわしてみましょう。
サービス提供年月〇〇年〇〇月
要介護度1 |
要介護度2 |
要介護度3 |
要介護度4 |
要介護度5 |
6人 |
6人 |
17人 |
11人 |
4人 |
ではこの表を使って平均要介護度を算出してみましょう。
(1x6 + 2x6 + 3x17 + 4x11 + 5x4) /44(人数合計)=3.02
この表のケースでは平均要介護度「3.02」となります。
この平均要介護度は月定額のサービスには適用できますが
月に利用者が複数回利用する場合は、利用回数に応じて売上が変わりますので
延人数(利用者数 毎の日数回数を合算したもの)を考慮する必要があります。
そこで下のケースを考えてみましょう。
|
要介護度1 |
要介護度2 |
要介護度3 |
要介護度4 |
要介護度5 |
延人数 |
26 |
88 |
347 |
246 |
72 |
計算式は下のようになります。
( 26 x1 + 88 x 2 + 347x 3 + 246 x 4 + 72 x 5 ) / 779(延人数合計)
結果は、3.32となります。
延人数合計は各要介護度の延人数を全て足しこんだものです。
つまり計算式は、( (要介護度1の延人数) x 1 + (要介護度2の延人数 ) x 2 + (要介護度3の延人数 ) x 3 + (要介護度4の延人数 ) x 4 + (要介護度5の延人数 ) x 5 ) / 延人数合計 となります。
この計算式が延人数を考慮した「平均要介護度」の計算法ということになります。
要介護度係数について
平均要介護度を算出する場合サービス種類によっては要支援も考慮にいれないといけない場合があります。
例えば以下の表の場合
事業所対象 |
要支援1 |
要支援2 |
要介護度1 |
要介護度2 |
要介護度3 |
要介護度4 |
要介護度5 |
1人 |
2人 |
3人 |
8人 |
6人 |
4人 |
2人 |
1人 |
この場合事業所対象、要支援1,要支援2をどう計算するか?が問題となります。
政府が定めた固定の係数はありませんので、各事業所で係数を決めることになります。
弊社のシステムではあるサービス種類では要介護度1と要支援との単位数の比率で係数を設定しています。
例えば短期入所の係数は
0, 0.75, 0.91, 1, 2, 3, 4, 5 です。
兎にも角にも、各サービス種類で工夫し事業所毎に係数を考える必要があります。
平均要介護度はなぜ必要か?
平均要介護度を算出してどう利用するのでしょうか?
1) 自社比較による自事業所の利用者の要介護度のバランスを評価する
例えば毎月平均要介護度を算出し各月と比較することで、ある月のバランス(かたより)を確認できます。
ある月が3.45で当月が3.21だった場合、平均要介護度が下がった、つまり要介護度が高い利用者の数が減り
低い利用者の数が増えた、という結果となります。
2) 他社比較による自事業所の利用者の要介護度のバランスを評価する
自社の平均要介護度を毎月算出すると、「おおむねこの位の平均値だな」とう事が把握できます。
そこで政府が公表するサービス種類ごとの平均要介護度とを比較することで、
年度単位ではありますが大きな隔たりがないかまず確認できます。
政府資料例
目標平均要介護度と平均要介護度の自動算出
弊社サービス「各種指標分析」では係数を設定すれば、平均要介護度を自動計算します。
また目標平均要介護度を設定すれば、目標との比較や前月比もチェックできます。
事業所のサービス毎に要介護度係数の設定が必要です。
当サービスは平均要介護度のみならず、平均単価も計算し、さらには厚労省のデータと比較することも可能です。是非ご利用下さい!
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